わたしはADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー)で、いわゆる発達障害と診断されている。
今日はそんなわたしの「普通じゃない」らしい働き方について。
わたしの一日
私の一日は、ある程度ルーティン化されている。
朝6時、起床。
朝6時半~仕事開始。
午後2時くらいで仕事終わり。
それから好きなことをする(余暇によってアイディアが生まれる)。
午後3時、30分の運動(だいたい筋トレ)。
夜10時、就寝。
このような生活を送っているので、一般的な「朝8時~夕方5時まで働く」というのは、時間の使い方として無駄を感じてしまう。
わたしは植物と同じように、太陽と共に生活をしたいし、月にお祈りをしたらもう寝たい。
夜は静かに過ごしたい。(お祝いの前夜祭は別にして)
人々は「健康的だね」とか「子供か!」と言うが、エコで合理的だし、ナチュラルだし、わたしはこれが「普通」という在り方だと思う。
社会生活ができない
それでも若い頃、「普通のOL」に憧れていた時期があった。
なんかみんなが言う「普通」ってきっと素敵なんだろうな、と思って。
けれど、家族や友人たちに相談すると「お願いだからそれはやめてくれ、働かないでくれ」と言われた。
え?働かないでくれと懇願されるわたしってなに?と存在意義を疑ったが、大人になってから、その理由はよくわかった。
人間関係
そもそもアスペルガーで、人間関係がうまくいかない。
・空気を読めない。
・言葉を言葉通りにしか受け取れない。
・「こうされたら、こうする」という常識?がよくわからないのでお礼返しができない(これは今でもよくわかってない)。
・なんのためにこの話をしているんだろう?と意図をつかめない。
・好意を持たれるのが苦手。なんなら悪意のほうがわかりやすくてマシ、と思っている。
・自分の感情が沸き起こってくる理由を理解するまでにタイムラグがある(例:モヤモヤする→これは怒りだ!となるまでに時間がかかる)
スキル
ADHDで、局部的にポンコツ。
・計算ができない、数が数えられない。(まじで30までしか数えられない、数字の桁を間違うなど)→これは共感覚のせいもある
・忘れ物がひどい。(メモを活用しているけど、そのメモをなくす)
・スケジュール管理・優先順位をつけたタスク管理ができない。
・いっぱいいっぱいになると混乱して叫ぶ。(生理現象なので叫ばせておけばそのうち収まる)
体調
発達障害者は慢性疲労を抱えやすいのだそう。
私の場合は、様々な要因で体調を崩すようだった。
・過集中(集中しすぎると頭を休める時間を要する)
・自然じゃない濁ったものを五感で感じすぎると疲れる
・そもそも胃腸・消化力が弱い
・そのため、毎日出勤することができない。
ということを周囲の人々は知っていたので、社会で働けば問題を起こすと確信していたのだそう。
ちなみに学校生活でも色々問題を起こしていた。
自分にあったことをやろう
将来に不安を覚えたわたし。じゃあどうすればお金を稼ぐことができるのだろうと悩んだ。
上記の問題は、社会や会社がうまく機能するためのシステム。それは理解できる。
わたしが社長だったら、休みがちな社員は採用できないもの。
けれど、自分でなにかお金を稼ぐことができれば、社会システムに属さなくても生活ができるのでは?と思った。
わたしが得意なこと
自閉症に関連するものが、わたしの武器かもしれない。
・文章を書くこと(らしい)
・感じたものを正確な言葉で言語化するちから
・気になると理解できるまで研究する(そのせいで黒猫魔術店が発展した)
・五感で感じたものが色や光に見える(共感覚)
・どうやら赤・緑・青のほかに紫が見えるらしい(4色型色覚)
・人間を見るとき、その色を見ればどんな人か、これからどうなるかわかる
・その色を見て、危険察知をして、近づかない・関わらないができる
・瞬間記憶できる(それはわたしが見たままの色で記憶される)
・編み物、裁縫(なのか?)
・遠くの音・小さな音が聞こえる、絶対音感らしきもの
・速読
・自分の頭の中だけマルチタスク(外部からのタスクは無理)
・人の評価・悪口など、とにかく他人に興味がないこと(ある意味いいこと?)
正直、自分では自分の得意なことがわからなかった。
だって、それはわたしにとって普通にできていたことだから。
普通じゃないと知ったのは最近
わたしは普通だと思っていて、それがみんなは普通にできないことなんだと知ったのは、35歳を過ぎてから。
そのギャップにもっと早く気付けていたらよかったと思うほど。
みんなにできないことができるように生まれてくることは、あえて多様に進化した人間の結果なのかもしれない。
普通じゃないことにこそ、可能性があるのかもしれない。
仕事ではなく、あったことをする
わたしは現在、「色の表現者」ということをやっている。
仕事とは思っていない。
わたしが共感覚で感じた、見たままの色を表現すること。
色に関連するものを組み合わせて、わたしが見ているものを表現すること。
そのものの自然な色を引き出すこと。
を、ライフワークとしている。
そこに価値があると感じる人に伝わる。
仕事というものが職業の意味ではなくて、本来「人の役にたつこと」なのだとしたら
〇〇屋さん、〇〇社長などにこだわらなくていい。
職業の枠に囚われなくていい気がする。
そもそもその枠は、社会が作ったものだし
はみ出している者は、そこに当てはめる必要はないよね。
自分にあった生活、人の役にたつことをしていけば、お金はあとからついてくるもの。
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