ADHD慢性疲労について

わたしはADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム・アスペルガー症候群)、いわゆる発達障害と診断を受けた。

今回は、そんなわたしが日常生活する上での一番の困りごとを紹介する。

慢性疲労について。

慢性疲労というと、多くの人のイメージでは虚弱で、フラフラしていて、病気があるような人のことだと思う。

でも、ADHDやASDの慢性疲労は、まったくイメージと違うかも。

一見するに健康そうだし、なんなら肌艶もよく、若く見られる。

骨格や筋肉もガッチリした見た目をしている人が多い。

だから全然気づかれない。

なぜ疲れやすいのか

そもそもなぜ、ADHDやASDの人が、いつも疲れやすく、だるくて、眠いのか。

少し動いただけでベッドに倒れこまなければならないのか。

それは簡単に言うと、脳の仕組みのせい。

ふつうは脳の中で分散して仕事をするが、発達障害者の脳は一部分で仕事をこなそうとする。

つまり無理をするつもりがなくても、ふつうに思考するだけで無理があり、負荷がかかってしまう。

わたしも、2時間集中する(特に特性の能力を使った時)と翌日はずっと寝ていなければならないということに陥る。

また、わたしは知覚過敏であるため他人よりも「よく見たり」「よく感じたり」する。

これは無意識であり、止めることができない。

そうすると日々、情報過多の世界にいて、次から次へと思考の波が押し寄せる。

一応、どうでもいいことや考えなくてもいいことを排除するようにするけれど、あまりできてはいない。

あることをやるとき、まったく別の何かを思考してしまう。

人と話をするときも、違うことを感じたり考えたりしてしまう。

脳の中ではバチバチに稼働していてドーパミンが止まらないことがある。

そのため夜になっても思考して、眠れないことがある。

予定が怖い

疲労がいつ訪れるのか、自分ではわからない。

朝起きた時からだるい、頭が痛いというのもある。

生理痛やホルモンのせいもあるが、それに関係ない時にも疲れたり、眠くなったりする。

そうなると思考能力が落ちる。

どのくらいかというと、決断力がなくなる。

たとえば車の運転時、止まる、ゆずる、曲がる、進んでよしなどが混乱してわからなくなる。

とても危険な状態なので、そんな時は休むことにしている。

そうすると当然、仕事もできないし、約束事はドタキャンになる。

ドタキャンは罪悪感があるため、なるべく最初から予定を作らないようにする。

すると人との交流が少なくなる(それでもいいけど)。

ただやはり仕事上ではそうもいかないし、相手に迷惑がかかることなので、この体質は非常に困っている。

人格のせいではない

今ではそういう脳の仕組みであるから人よりも疲れやすい、ということを理解している。

むしろ原因がわかってよかった。

原因が発達障害でよかった。

なぜなら、そうだとわかる以前は「怠けている」とか、「ちゃんと動け」と言われていたから。

仕事もバイトもうまくできない。

学校でも、ちゃんと動けなかった。

体育では、わたしがちゃんとやっていても、ちゃんと走ってないとか、どんくさいと言われた。

バイトも午前中だけで疲れてしまって怒られる。

それは全て、わたしの体が太っているからだとか、運動神経が悪いからだと言われた(否定はしない)。

けれどそうではなく、脳の仕組みのせいだったんだ！とわかったとき。

発達障害だと診断されたとき、救われた気がした。

もっと早くわかれば、もっといい青春時代を過ごせたのになとも思った。

よく、「時間の使い方がうまい」と言われるがたぶん、そうしないと何もできないからかもしれない。

また、逆に「そんなこと言ったらみんな疲れてるけど我慢して働いてんだよ」と言われたこともある。

わたしも昔は我慢していたけどそれで胃腸炎で入院したりして。

その疲れ具合も、痛みも、眠気も、どのくらいの度合いなのかはかるものがないから。

結局は自分が入院しても自分が悪いってなるのだから。

自分がアカンと思った時は自分優先でいいと思った。

１日動いて、１日休む。

つまり週の半分くらいしか動けない。

できれば働きたくない、けれど稼がなければならない、

わたしとしては毎日学校や会社へ行ける人は、それだけで能力が高く、すばらしく恵まれていると思う。

とても羨ましい。

でもその人達と同じやり方では、わたしは稼ぐことができない。

やっぱり自分のやり方を探していくしかない。

慢性疲労のためにしていること

サプリメントでビタミンB群を摂る

プロテインを摂る(わたしはホエイがだめなのでソイ)

マグネシウムを撮る(エプソムソルトの入浴剤から)

当然、生活リズムを整えて、アルコールもとらない。

カフェインと糖分はほどよく。

発達障害者は胃腸の消化力も弱いので、全ての栄養素を食事から摂取することは困難。

わたしの場合は食べすぎたらすぐ吐くし、食べた分が腸でちゃんと吸収されているかも疑問。

でも栄養素をきちんと摂るようにしたら幾分か改善された。

もし慢性疲労で困っている人は試してみてほしい。

写真撮影：lirac

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