フクロウのかまどのカフェ営業日には、畑で採れたての野菜やハーブを使った料理、パン、お菓子、ドリンクを提供しているが、そんなわたしは料理もお菓子作りも嫌いだったという話。
子供の頃に嫌いだったものが、大人になってからハマることはよくあるので、なんでも気になったらチャレンジしてみることにしている。
摂食障害とつらい食生活
わたしは小学生の頃からなぜか病弱で、特に胃腸の消化力が弱く、すぐ疲れてしまう子供だった。
しかし骨格は良く背も高いほうだったので、食べたくもないのに「たくさん食べろ」と言われた。
「ううう、まだお腹が張っているんだけどな」と思いながら、3食きちんと食べることを押し付けられて育った。(昔はこういうことがよくあった)
その反動からか「もう食べたくないし、食べることに楽しみを見出せない…」と思ってしまい、学生の頃、摂食障害になった。
その時は、食べることと食べないことを繰り返していた。
リアルな体重変動を載せるとまじで引かれると思うので自重するが、それは酷いものだった。
しかし摂食障害の恐ろしいところは、その時だけでなく、あとの人生ずっと「そういう体になってしまうこと」だと思う。
今でも少しでも多く食べすぎると吐き戻してしまう。消化の悪いものは食べられない。
さらにわたしの食生活は狭まった。
1日1食、おかゆのように消化のいいものを、ゆっくりゆっくり食べなければならなかった。
体も動きづらいのでできれば買ったものをすぐ食べたいけど、消化のいいものはコンビニではあまり売っていない。
鍋焼きうどんをくたくたに煮るとか、おかゆとスープ、というメニューくらいだ。
療養期間が長いときは、とてもつらかった。
変わらない毎日を、なぜわたしは生かされているのだろう。
存在してもいいのだろうか。そう思った。
だんだん元気になってくると、食べられるものが増える。
しかし1日1食程度しか食べられないので、どうせならその1食は美味しいものが食べたいと思う。
でも、外食はもしかすると消化が悪い食材を使っているかもしれないので怖い。
そうなると自分で作るしかない…でも、わたしは料理なんて興味なかった。
苦手だけどやってみた料理
どのくらい料理が嫌いかと言うと、台所を水浸しにしたり、火事を起こしそうになったりしたことがある。
しかしそれは慣れていないがゆえの不器用であり、料理と関係ないのでは…?と思うところもある。
ちょうどサバトのためにパンを焼きたいと思っていたので、(料理ができないくせに)勢いでパン教室へ通い始めた。
パンは発酵具合や焼き加減など、料理の中でも難しいほうだと思っていた。
でも先生がいると、なんか、ちゃんとできた。(よかった、ダークマターを精製しなくて)
その後、料理教室も通ってみた。
(料理ができないくせに)おせち料理から始まった。でも先生から教わればなんだかできるもんだった。
今でも我が家は大晦日におせち料理を作るほどになった。
お菓子作りは最初は苦戦した。教室はなかったので、トライアンドエラーを繰り返した。
イギリスの家庭料理やお菓子を見て勉強した。
イギリスのBBC ブリティッシュベイクオフ は大好きな番組。
クッキー、ケーキ、ゼリー、マフィン、ショコラ、パイ、タルト。
そのうちコツがわかって、色々なお菓子を作れるようになった。
自分に合った食事
自分で料理することのいいところは、自分の好きな味にできること。材料を変えられるところ。
たとえばお砂糖が気になるなら、てんさい糖やきび糖を使う。ちょっと高いけどエリスリトールを使えば、糖尿病の人にも安心だし。
わたしのように消化が悪いものを食べられないときは、手間がかかるけど皮や種を取り除いて、よく煮詰めることもできる。
ハーブを使って胃腸の調子を整えることもできる。カモミールのティンクチャーは緩やかに過敏性腸症候群をおさめてくれる。
ミントやタイムも、胃腸のガスを出してくれる。そういうものを飲み物や料理にこっそり混ぜている。
それを応用して、ドキドキさせたり、プロテクトするハーブを入れてお菓子を作れば、魔法のお菓子になる。
つくづく、魔女だな~と思う。
でも魔女になりたくてやってきたわけじゃなく、自分の病気のためにそうなってた、という感じ。
自分に言い訳するのが嫌い
「難しそうだ」「自分には合わない」「才能がない」などと思って料理をしてこなかったけれど、そんなことはなかった。
それはただの言い訳。自分に言い聞かせていただけかもしれない。
コツがわかれば難しくないし、失敗しない。才能のあるなしでもない。
自分に合わないと思っていたのは、ただの思い込み。
わたしは必要に迫られて料理を始めたけど、チャレンジすればふつうにできることだった。
たぶん、やり方を知らなくて、失敗するのが面倒に思っていたのかも。
なんでもできるね、やろうと思えば。
同じ理由で、「わたしは○○座だから○○」「血液型が○○だから○○」と言う人が好きではない。
(血液型占いに至っては、科学的に根拠もなくむしろ差別であると海外では話題になっている)
それはただ自分に言い聞かせているだけ?
決めつけているだけじゃない?
やってみれば意外な感想を得るかもしれないし、もし続かなきゃそれはそれでいい。やったという結果が残ればいいのだから。
あなたが苦手や嫌いがあるとして、それが「やって得た結果の苦手・嫌い」ならそれでいいのだが、
「まだやったことないこと」で苦手や嫌いを感じているなら勿体ない!
ぜひやってから、苦手・嫌いになってほしい。
ちなみにわたし、絵を描くのも嫌いだった!
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