深音アート、オーダーメイドで描いてみた話

人間を見るとき、共感覚によって様々な音楽の色が見える、これを「深音アート」で描いているわたし。
今回は友人のくまさちさん（さちこさん）が「ゲストハウスわたうさぎ」をオープンしたので絵をプレゼントした話。

深音アートとは

人から音楽や音が聴こえてくる、その色が見えるのもまた、幼いころからだった。
わたしはそれが誰にでも見えている、勝手に聴こえてくるものだと思っていたが、大人になってから、これは「共感覚」であるということを知った。

音楽や音の色は、波や波紋、水槽に墨汁を垂らしてできるようなもや、コーヒーにミルクを混ぜるときの渦巻きなどに似ている。
色の表現でいうと、重なったり、ぼやけたり、下の色が透けたり、はっきりと輪郭がある形のものが飛んだり。
音を聴くたびに頭のなかでどんどん映像が見えていくのだ。

それを「深音アート」として描いている。
「深層アート」とはまた違ったタッチ。キャンバスにアクリル絵の具で描いたら、わたしが見えている通りのものができた。

既存の曲でも描ける

人間から奏でられる音楽、あるいは発せられる音だけではなく、もちろん既存の曲を聴いても色が見える。
いちばんよく見えるのは歌詞のない音楽、クラシックやインストゥルメンタルだ。
歌詞のある曲は、音楽の色と言葉の色が混ざり合って、少々複雑な色になったりする。

どちらにせよ、「音」はすべて色になって見える。
音楽でも、雑音でも、言葉でも、会話でもだ。

ご想像の通り、いちいち色になって見えたら疲れる。
なので音が混ぜこぜになる場所（音が大きくてうるさい場所や人混み）は大の苦手である。
そうでなくとも、変な色になって見える音楽は最後まで聴くこともできない。
ふつうに生活していても必ず音は聴こえてくるもので、わたしにとって色が見えなくなることはないだろう。

オーダーメイドで描いてみた！

さて、ショップではわたしが既存の曲を聴いて描いた「深音アート」を販売している。
最初ということで、これらはわたしが好きな曲ばかりを描いてみたのだ。

これらはわたしが知っている曲だが、わたしが知らない、初めて聴く曲でも描けるのかと思って、
ちょうど友人のくまさちさんが「ゲストハウスわたうさぎ」をオープンするので絵をプレゼントしようと考えた。

「ゲストハウスわたうさぎ」にまつわる関連記事はこちら。

くまさちさんに早速、「いちばん好きな曲なに？」と尋ねて返答されたのがこちらの曲。

映画「人生フルーツ」挿入歌を描く

くまさちさんが大好きなドキュメンタリー映画「人生フルーツ」の挿入歌だった。
（実はわたしも一緒にこの映画を見に行ったことがある）

YouTubeで音源を聴きながら、描いた「深音アート」がこちら。
キャンバスはF6、アクリル絵の具使用。

黄色、レモン色、オレンジ色、黄緑、緑、水色、ピンク、薄紫、白。
ヘ長調（Ｆメジャー）だと思うんだけど、黄緑色が多めに見えた。
絵を描く上では、黄色と緑色を使って濃淡を出すので、黄色も多く使われているかな。

絵をお渡しする

わたしの共感覚は、あくまでもわたしの感覚であって、他の人の感覚はまた違った色に感じるかもしれない。
だから実際にくまさちさんへ「深音アート」をお渡しするまではどきどきだった～

趣味が高じてラッピングもしています(笑)

実際に絵を見たくまさちさん、そしても一人この場に友人がいたのですが、お二人とも「ぽい！　そんな感じ！」と思ってくださったみたい。
音楽を色にするのって、描くのも楽しいし、結構感覚のズレが少ないというか。共感してくれるのだな～と思いました！

なにより喜んでいただけてよかった～！

絵を飾る

実際に、「ゲストハウスわたうさぎ」の施設内の壁に絵を飾っていただきました！
後日、キャプションもお届けにあがって、完成形がこちら！

タイトルは「Life is Fruity」
海外からのお客様が多いとのことで、英語タイトルにしました。
こちらは皆さんがよく通る廊下の壁ですが、おしゃれな美術館ぽい仕上がりに！

皆さん、色とりどりの「人生フルーツ」になりますように！

関連商品

「深音アート」では、その人から奏でられる音楽、あるいは好きな曲のリクエストで、オーダーメイドで描いています。