人間を見るとき、共感覚によって様々な色が伴って見える、これを「深層アート」で描いているわたし。
ポジティブ(表面的で顕在意識的な深層アート)とシャドウ(潜在意識のアート)は、実は重なって見えている。
深層アート・ポジティブとは
わたしが最初に描き始めたのは、深層アートのポジティブ面だった。
最初のきっかけは、お友達のゆりさんの色が、とても綺麗な藍色をしていたことだった。
藍色をもつ人は慈愛の精神をもつ人だが、俗世の人間には気高い精神性を理解できない人が多い。
このとき、わたしは思った。
「こんなに素晴らしく綺麗な藍色がわからないなんて、人間って悲しい。見えないのって勿体ない。
むしろ人間て、なにを見て人を判断しているんだろう?
この素敵な藍色を見れば、ゆりさんがどんなに素敵な人なのか、一目瞭然なのに」
わたしはそれをゆりさんに伝えたくて、ゆりさんの色の絵を描いた。それが深層アートだ。
深層アート・シャドウとは
しかし人間は誰しも表に出したくない、隠しておきたい自分をもっている。
ユング心理学でいうところの、コンプレックス(劣等感)、シャドウ、アニマ・アニムス、ペルソナなど。
それらは自分の嫌いな自分、子供っぽい自分(これは魔術的には「悪魔」と呼ばれる)、人と比べて劣っていると感じる自分、
あるいは理想を投影したり、社会的な仮面を被る行為など。
誰にでもあり、これをなくすことはできない。
うまく折り合いをつけながら、年齢を重ねるにつれ認めることができたり、受け入れられたりすればいい。
しかし中々うまくいかない場合は、依存や欲求が強くなってしまう。
共感覚での見え方
わたしの共感覚の場合、ポジティブもシャドウもひとつに重なって見えている。
ちょうどイラストを描く際の「レイヤー」のような感じといえばわかりやすいだろうか。
一番奥にシャドウ、その手前にポジティブや「質感」が見えている。
ゆりさんのときのように、「わあ!綺麗だな!」と感じる人は意外と多い。
というか、そもそも本来のその人の色というのは、綺麗なものなのだと思う。
なんだかんだ生きていると黒い社会の闇にのまれる……というように、外的要因によって本来の色が濁っていくのかもしれない。
いわゆる「社会のしがらみ」ってやつ。とても邪魔だし、無駄だよね。
わたしとしては理解し難いのだけれど、一般的には「社会のしがらみ」が必要なところで生きなければならないらしい。
うーん、わたしはそれよりも、あなたのもって生まれた色で生きたほうが、何百倍も豊かだと思うのだけれど……この話は全然通じない、平行線なのだ。
なにが言いたいかというと、多くの人はこうした苦労を抱えているので、おのずと色が濁ったり、黒ずんだりする。
しかしそれを表面に出してしまうと、とてもとても生きづらいから表面上はポジティブな思考で奮い立たせている。(=深層アート・ポジティブ)
一方で濁りや黒ずみは、奥へ奥へと押し込んで蓋をして隠す。
隠しきれるはずないんだけど。だってそれが欲求の塊だから、圧力をかけて閉じ込めても、僅かに漏れ出している。
わたしにはそれが深層アート・シャドウとして見えている。
深層心理が見えるのはツライ
しかし実際、人間のシャドウが見えることは、とても面倒に思う。
だれそれが嫌い、憎い、馬鹿、畜生、死ね、カス、なんて言葉は日常茶飯事で聴こえてくる。
学生だったころは教室中がそんな色にまみれていて、気が狂いそうだった。
大人になった現在は静かな場所でひとり、あるいは好きな人限定で付き合っているので、かなり精神が安定した。
もしも魔窟・東京に住んでいたなら今でもキ〇ガイだったことだろう。
ツライ反面、いいこともある。
相手が言われて嫌なこと(地雷)を踏まないようにできた。
五感には敏感なくせに、人の気持ちや人間関係には鈍感なわたし、シャドウの色によって「地雷」がわかることはとても役にたった。
たとえば、家族の話をしないようにしよう、とか、友達のあの子の話は避けようとか。
まあそんな感じでわかって配慮したとしても、鈍感オブザ鈍感(わたし)はなぜか周囲に誤解され、なんか言いたい伝えたいことと違うんだけど、訂正するのも面倒だからもうええわ。ってなるのだけど。
シャドウが見えてもスルー
シャドウがとても黒いとか、モヤモヤしているな~というのが見えても、わたしはスルーする。
だって本人の問題だし。
わざわざ奥深くに仕舞っているもののことについて、言葉にしてサルベージするのも、なんか面倒だし。
それがお宝だってんならそうするけど、眠っているのは「悪魔」なわけだから。
知らぬが仏、ってやつである。
そもそも、わたしはキショいやつである。
深層心理のどろどろした部分なんて、誰しも見られたくないのだから。
口を閉ざしてスルーするに限るのだ。
たまに猛烈に黒々モヤモヤしている人もいるが、そういう人には近づかないというのを徹底している。
その人が悪人かという話ではなく、そういう場合はだいたい自分と闘っているのだ。
病気と闘うことを「闘病」というように、自分の深層心理と闘っているので、邪魔をしないほうがいい。
わたしも病気になったときやさぐれて、「どーせこの痛みはだれにもわからんよ!」と思っていた。
周囲の人が優しくしてくれたり、励ましてくれてもそう思っていた(申し訳ない)ので、闘うときってひとりなんだと思う。
がんばれとか、逆にプレッシャーになったりするし、「沈黙が正解」なのだと思う。
シャドウと和解した人の色
しかし年齢を重ねて自分の深層心理と対峙し、ある程度和解できた人のシャドウは、濁ったり黒ずんだりするのではなく、はっきりと陰影をつくる。
サンプルとしてこちらの深層アートを。
わたしたちは、自分自身の手で深層心理へ欲求を押し込めているのに、なんかそれを忘れてしまって、正体不明のなにかに怯えてしまう。
だから嫌い、無理、拒否、できない、などが発生してくる。
が、一度それと対峙して、押し込めたものの正体がわかってしまうと「怯えるのって馬鹿みたい」と思える。
(旧エヴァンゲリオンでアスカが母親の愛情について吹っ切れたみたいな現象)
すると深層心理に押し込めていたものは、実はお宝だった! てなる。
そういう人のシャドウは、とてもはっきりと形になっているのですぐにわかる。
上記の絵の場合だと、タコの足のようなものがはっきりとわかる。
わからないうちはウィークポイントだったが、わかってからは武器になるのだ。
だから、ツライけれども深層心理とわざわざ対峙して弱みを武器にしたほうが、今をより生きやすく、豊かになれると思う。
深層アート・シャドウは、その手助けができると思う。
めちゃくちゃモヤモヤして、その正体について受け入れることができなそう、という人はやめておいたほうがいい。
焦ることはないのだから。
けれど強くなりたい! 自分を知りたい!
と強く願う人で、なんでも受け止めるぜ! という精神状態のかたはぜひどうぞ!
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