わたしは文字はすべて色や形に見えてしまう。
要するに「絵」に見えてしまうのだけど、中でも数字は「絵」にしか見えなくて困っている話。
意味のある色と象形に見える数字
わたしには、数字はこのように見えている。
カラフルな色、独特の形。
それは新聞の明朝体でも、漫画のゴシック体でも、なぜかわたしの頭の中では色と象形に変換されて、それぞれが動きのあるものに見える。
その動きを例えて言えば、「虫」の動きに似ている。
例えば「3」は、いつも踊る阿保。とても陽気。
例えば「8」は、カブトムシのようにじっとして、なかなか動かない。
もちろん新聞や本に書かれている、そのままの黒文字は見えている。
でも読んでいるうちにいつの間にか、それが色と象形を伴って、勝手に動き出すのだった。
こういうことを言うと、幻覚を見ているだの、かまってほしいのかだの、「異常者」みたいに思われたので
(子供の頃は両親や先生に話したこともあったが)そのうち口を閉ざした。
わたしだけにそう見えていて、現実の文字も数字も見えていて、誰にも迷惑かけずに、わたしが気をつければいいかなーなんて。
算数ができない
しかし子供の頃、とても困った。
計算をしようにもできない。
数字は勝手に踊りだすし、鳴いたり、飛んだり、潜ったり、消えたりするからだ。
そもそも、1+1=2というのもよくわからない。
「そこは9のほうが近いな、なぜなら1の光は増えると9のように光るのだもの。」
という一般的には謎でしかない理論が、わたしの中にはある。
0…ゼロってなに?
6×0=0ってなに?
0は確かに無で、丸い光だけれど、6はそこに在るんだから、0にならなくない?
という問答を、大人になった今でも行っている。
たいていの人は「いや、0をかけたら0になる」としか言ってくれない。
わたしは納得できない。
納得できないことをテストの答案用紙に書くことも納得できない。
もちろん算数の概念は知っているので、時間がかかるけれども計算はできる。
しかし頭の中は混乱するし、とてつもなくストレス。
大きい数は認識できない
そんなわたしでも経営者なので(笑)
自分で会計帳簿をつけている。はじめは慣れなくて全然できなかったが、今では仕分けくらいは普通にできる。
それでも、たぶん他人と違うであろうという感覚がある。
それは、わたしは大きい数が認識できていないんだろうな、という点。
例えば、人によって「このライン以上のお金を持っていると不安だわ」とか、「このライン以下のお金を持っていないと不安だわ」というのがあると思う。
財布の中に100万円入っていると不安? 10万円でも不安?
1000円しか入っていないのは不安?
でもわたしは、この感覚がない。
というか、お金という認識も、数学的な数という認識もしてないのかも。
なので、数が多い、数が少ない、といった大小の感覚がない。
つまり、100万円も100円も
1000000円も100円も、同じに見えてしまうのだ。
そのせいで支払いでやらかしたことも何度かある。
1000000も100も、1と0の組み合わせなので、わたしの頭では、「虚無が光ってる!天使の冠だ!蛍の墓だ!」という感覚でしかない。
例えば、9999円なら、「うっわ、めっちゃイケメン~!神々しい~!」となり、1000000円よりも9999円の方が、なんだか価値が高いように見える。
ただし629375017みたいに、数字が入り乱れていると頭が混乱する。
その場合、だいたい4桁くらいまでは処理できるが、そのあとは無意識に切り捨てているらしい。
数学でこれをやってしまうので、計算はいつもアバウトになる。
メリットとしては、お金があってもなくても、精神不安にならないことかな?
プライス=価値じゃなくて、光を見ることにする
話は少し逸れるが、もう少し突っ込んでお金的な数字の話をすると、わたしはプライス=価値ではないと思っている。
この考え方は、自然に身についてしまった。
だって、店頭に並んでいるプライス(数字)を見ても、数字が踊ったり跳ねたりするだけで、価値がわかんないんだもの!
なので、わたしは何か物を買う時、プライスを見ることをやめた。
その物自体を見て、それがどんな色をしているか、光っているかどうかで買うことにしている。
色が濁っていたり、黒ずんでいたり、光っていないものは買わない。
生鮮食品や、手作り品などは特に顕著に差が出る。
Amazonやネット通販では物の色や光は加工されてしまうので、販売元の自己紹介ページの文章や写真を見ることにしている。
なので、「そういう見え方をしていると金遣い荒くなるんじゃないの?」(収支の計算できないから)と思われるのだが、
むしろわたしのやり方では、必要なものの判断が明確なので、余計なお金を使わない分、よい買い物をしていると思っている。
身の回りの数字が厄介
話を戻して、数字は、なにもお金のことだけではない。
身の回りに数字が溢れていて、勝手に動き出している。
とても危険なのが、車の運転中。
道路標識、路面標示、速度メーター、看板など、あらゆるところに数字がある。
集中しないと、それらすべてが躍って跳ねて、ラッパを鳴らしたり、空から降ってきたりする。
だからとてつもない集中力を要する。
これは自転車の運転でも、お散歩でも起こっていたことだったので、わたしは外に出るたびに超集中をしていたのだと思う。
大人になってから、わたしは他人よりも集中力が持続するタイプだということに気付いた。
たぶん、数字のせい。虫たちめ。
突然空間に現れることもある
ところが数字は、何もない空間で突然現れることがある。
道路標識や看板がない、自然物の中でそれはよく起こる。
例えば「空」は「2626262626262」の螺旋に見える時がある。これは真っ青な空の時。
夕暮れの空は「918397139」のように複雑に見える。
夜空は「9091771907」で、どのくらい星が見えるのかどうかで数字は変わる。
見え方としては、現実にはもちろん数字はない。
しかし私の頭の中では、数字がぽっと湧いてきたり、視界の上から降ってくるような感覚がある。
視覚的見え方に例えるなら、乱視の裸眼で光を見ている時のような…?
わたしは数字が嫌いなのに、どうして数字がないところでも数字が表れるのかと。
これは呪いかと思って、自分なりに研究したことがある。
その結果として、どうやら「数字が色に見える」を逆さまに行っているようだった。
例えば通常、「2」は水色、「6」は青色に見える。
それが空を見た時、水色や青色ならば、それが2と6に変換される、といった具合に逆行で表現されるらしかった。
これに気付いた時、稲妻の衝撃が発したようにとてもスッキリしたのだが、そうなってくると見える全てのものが数字に置き換わってしまう!
なのでわたしは、数字とは交わらぬ生活を心がけようとしている。
私の数字の色と見え方
ではここで、わたしの数字の色と見え方について、ひとつずつまとめておく。
わけがわからなくても、特に意味はないと思う。そういうふうに見えているんだな、と思ってほしい。
1…凛と佇む静寂のイチ
色はレモン色で、中心が白く光る。
冠をいただき、スッと直立して佇み、凛々しさがある。
1は物静かで、何も主張せず、何も発言しないが、存在感がある。
1は、上へと伸びたり、縮んだりして動く。横へは広がらない。
2…穏やかな湖畔のニ
色は水色~白で、白鳥である。
湖畔で首をもたげて泳ぎ、決してバタついたり、勝手に飛んで行ったりはしない。
なぜなら2の美しさは、水辺で優雅に泳ぐことだと知っているから。
2は、例えひとつあっても複数に見える。
2は、ぐるぐると円を描きながら周行するため、メビウスの輪のように見える。
3…ダンスを踊る陽気なサン
3はマゼンタ色~明るい赤色で、周囲にはピンクやラベンダー色の水玉が飛散する。
3は頭と腰を振りながら踊る阿保で、どんな音楽でも踊りだすダンサー。
時にはラテン、時にはバレエ、時には民族舞踊を踊る。
3の正体は、シャーマンであり、巫女。
3は飛んだり跳ねたりステップして、素早く動く。
4…ルールを重んじるピエロのヨン
4は黒色と白色のモノトーン。
スッと伸びた1本脚で立ち、やじろべえのようにバランスをとりながら、曲芸をするピエロ。
見た目は奇怪で馬鹿に見えるが、その実は真面目でルールを重んじる。
4は人を騙し嘲笑うが、真面目な努力家には敵対しない。
4がたくさんいると催眠術になる。
5…森の揺籠の番人のゴ
5は緑色~黄緑色の、森の大樹で、所々に赤い実がなる。
大樹は動物たちの揺り籠で、その腕の内に抱擁し、育て、ぬくもりを与える。
平和的で、温厚であり、争いを好まないが、攻撃をする者は徹底して排除する。
森の母であり、森の王でもある。
5は堂々としており、逞しく、大きい。
6…空を旅するチョンのロク
6は青色~藍色で、目には見えない点であり、空の涙であり、雨粒でもある。
それゆえ、6はとても小さく、複数である。
光を反射しながら、空間を旅して、水に姿を変えて循環する。
6は誰とも手を組まず、中立である。
ただし目に見えないものを信じない実存主義は、その恩恵を受けることはない。
7…荘厳な楽器隊のナナ
7は紫色で、楽器隊とともに現れる。たいがい荘厳な音楽を奏でている。
7自らラッパを奏で、同時にスピーカーでもあるので、音を自在に操る。
また機械に詳しく、自らが車のようになって走る。
頭の部分を拡大したり、縮小したりする。たまにペリカンに姿を変える。
3と合わさると煩いが、秀麗さが増す。
8…太古の歴史をもつハチ
8は茶色~オレンジ色で、とても大きい。
大地の奥深く、または地上で、どっしりと動かず、静止する。
8の中には太古の秘宝と歴史が隠されており、8自体もかつてはトレジャーハンターだった。
8が動く時、小刻みに震え、横へ広がる。
たまにタヌキに見える。
9…神々しい黄金のキュウ
9は山吹色~金色で、神々しく光る。
頭には後光が差し、足元の民衆はその光を称える。
9は帽子、または仮面をつけており、賢く、その心眼ですべてを見抜く、絶世の美貌の王子。
足が伸びたり、お辞儀をしたりして遊ぶが、そもそも高貴の位にあるので、その所作がいちいち麗しい。
9が連なった時、隠された双子が現れる。
0…虚無に存在するゼロ
0は灰色~無色透明。
本来は目に見えないが、灰色の時には光を吸収して見えるようになる。
光のオーブのような形状で、ひとついれば、そこには無数に存在している。
明滅した蛍の光のように輝くこともある。
0は小さく、たくさん飛散し、身体や精神の中へ溶け込み、親和性があるが、わたしたちはそれを理解できない。
理解できないからと言って0に対して高慢でいると、仕返しをされる恐れがある。
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