わたしは、生まれつき人とは違う景色が見えてしまう共感覚者であり、得意と不得意の差が激しい脳(人々はこれを発達障害と言うが、障害とは思っていない)を持っている。
経営者でもあり、長年ECサイト運営とスピリチュアル業界(の中の西洋魔術分野)に携わってきて、わたしなりに思うところがある。
わたしは、人々をネズミだと思うことにした。
ビジネスライクが好き
実は最近、人間が社会やコミュニティーを形成するしくみについて勉強していた。
わたしはそれに参加することも形成することも不得意なので、どんなしくみや望みがあって、人々はお互いつるむのだろうと思ったからだ。
最初は、心理学的な側面から勉強した。
そこでわかったのは、多くの人は承認欲求が高いということだったが、わたしにはこれがまったく微塵もない欲求のため、ちょっと気持ちが理解できない。
承認はさて置き、勉強になったり、情報交換や気付きを得られるような関係性のほうが有意義だと思うわけよ。
つまるところ、わたしはビジネスライクな関係を好むのだと思った。
だけどたぶんわたしは少数派で、多数派の感情ごちゃまぜ関係がどうして成り立つのだろうと疑問だったの。
マウスの楽園
そして「マウスの楽園実験」(UNIVERSE25)という論文を読んだ。
ここにはwikiを貼っておく。
ジョン・B・カルフーン(John Bumpass Calhoun, 1917年5月11日-1995年9月7日)は人口密度とそれが行動に与える影響で知られるアメリカの動物行動学者、行動学者である。 カルフーンはげっ歯類の過剰な個体数が及ぼす悲惨な効果が、人類の未来にとって悲観的なモデルであると主張した。
わかりづらいという人は、わかりやすそうなYouTube見つけたので貼っておく。
かいつまんで要約すると、安全と食糧が確保された「楽園」とも言える世界では、初期こそ繁栄するものの、結果的には滅亡の一途を辿るというものだ。
実験者は同じ実験を25回も試したが、全て同じ結果だったという。
滅亡の原因は、コミュニティー内で生まれる格差→ストレス→軽犯罪が増加→繁殖機能の低下・育児放棄という流れ。
これに対して、便利な物流を実現した現代社会や、LGBT問題にフォーカスされたようだ。
たしかに、現代日本ではモノが溢れかえり、生活保護制度もあり食糧と医療には困らないため、最低限の安全は確保されているのかも。
精神病疾患、自殺者、軽犯罪も増加傾向にある社会。
わたし自身を振り返っても、確実に草食ネズミ化してる。
食べ物や手仕事は、昔ながらの「時間がかかるやり方」をやっているから、まだいいのかもしれないけれど。
都市開発シュミレーション
そもそも人々はどのように都市を開発してきたのか。
ゲーム実況している人がいたので、見てみた。この動画は長いので、暇な人どうぞ。
どうやら、施設を便利にする(機械化し生産量を上げる)と生活水準が上がる→人々は贅沢品を欲するようになる→物価が上がるという流れのよう。
しかも日々の労働に耐えるためには「信仰」がないといけないらしい。
つまり、この2点を満たした人のみリア充ってやつだ。
信仰心というと日本人には馴染みがないかもしれないが、わたしは無神論という人が大嫌い。
何かしらの心の拠り所=信仰(信じる心)があれば、誰かに承認してほしいと必死にならないと思うのだった。
また、先のマウスの楽園と違って「やること」がある。
仕事をすることは食べること、贅沢品を得ること、といったわかりやすいやることが。
しかしこれも機械化(現代ではAI化)が進めば、人間がやることなんてなくなっていくだろう。
利便性が必要か否か
わたしは多くの人から「どうしてそんなに手間のかかる工程で仕事をするんですか?」と言われる。
もっと生産量を増やして、もっと機械を導入して、等と言われる。
しかしそれは産業革命の時代、供給度よりも需要度がはるかに高かった時の話。
今は多くを作れば単価が下がり、モノに価値がなくなるという現実。
これから参入するなら、贅沢品でその価値を高めたモノのほうが需要があるだろう。
そしてそれは需要は高くないので、大量生産・機械化する必要性がない。
何が言いたいかというと、人々が豊かになることと、生活が便利になることは、イコールではないということ。
もちろん「こりゃ便利だな~」と思うものはたくさんあるし、それを否定するわけではない。
わたしも便利なものは使っている。
けれど「ここまで便利にしなくてもいいのに(むしろお節介だし自分の首絞めてるよね?)」と思うものもたくさんある。
マウスが人間だったら
マウスの楽園実験をそのまま人間社会に置き換えるには多少無理がある。
格差社会が生まれた時に、村のリーダーがまとめ役をして税を徴収するだろうし、軽犯罪が増加すれば警察を作るだろう。
育児放棄するなら相応の相談所や保育所を作るだろう。
それがうまく機能するかはさて置き、マウスのようにすぐに滅亡するとは考えにくい。
マウスの場合は娯楽が交尾だったため直接的に存亡に関わったが、人間の娯楽は多種多様にある。
逆説的に言えば、セックスだけが娯楽と捉えている人間はつまらんと思う。古代じゃないんだからさ。
そして娯楽が増えたからこそ少子化になるというのはあると思う。
結局
結局のところ「文明社会で種を残すには面倒な工程が必要」ということになる。
たとえば子育て、職人の技術や勘だってそうだ。
便利に慣れてしまうとそれを行うにも億劫に思う。
便利と不便は、共存しておくべき。
そしてそれに気づかない人々を、わたしはネズミだと思うことにした。
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