もうすぐわたしが執筆した本が出版されるわけだが、それに伴って
わたしが共感覚で描いている「深層アート」「深音アート」の商標登録を、特許庁へ出願した。
執筆からこれまでの経緯の話。
執筆の毎日
2023年10月頃、東京のとある出版社の編集さんから連絡があった。
わたしの発達障害・共感覚・生きづらさを、魔女の暮らしに昇華させるまでの話を書いてみないかということだった。
こちらとしては願ってもないお誘いだったのですぐに了承、すぐに原稿を書き始めた。
11月のことだ。
1冊の本にするために、目標は20万文字だった。
逆算して、1日に2000文字相当を書くことにした。
わたしにとって2000文字を書くというのは造作もないことだった。
文字には色がついていて、それは勝手に上から降ってきて、わたしはそれを見上げて、順番通りに並べて、出力すればいい。
2000文字は2時間で整列することができる。
それを100回繰り返せばいいだけだ。
あるいは、息をするのと同じように200時間を過ごせばいいだけだ。
毎日執筆しているといっても、24時間のうちのたったの2時間のことであるから、さして苦痛ではない。
その様子がわかるのが、年末に取り組んでいたVlogmas動画(毎日更新する動画)だろうか。
編み物の話がメインだが、原稿を書いたり仕事をする様子も残っている。
脱稿
そんなこんなで2024年6月には脱稿した。
途中、母が病気で倒れてしまって生活が大変だったりしたのだが
執筆はなにも問題がない、いつも通りのルーティンをこなすのは心地よかったので、わたしの感覚ではあっという間だった。
(むしろルーティンがあったから心休まったかもしれない)
毎日朝一番に、「やりたいことをやる」を心掛けた。
わたしにとって執筆の8か月間はなにを差し置いてでも「文章を書きたい」だったのだ。
やりたいことは後回しにはしない。
そうすれば、できないことややりたかったこと(諦めること)は遠ざかっていく。
なんとなくそういうものから自分を遠ざけて、「やれる」ことの傍にいたかった。
集中という意味では、
共感覚状態(一種のトランス状態)を維持するのに、毎日行う場合は2時間が限度ということもわかった。
それ以上集中して取り組むと、過集中となって、あとあと動けなくなるのだった。
だから「24時間のなかの2時間、やりたいことをやる」このペースがとてもよかった。
糖分を無意識に摂取したせいで少し身体が太ったが、現在は徐々に引き締まってきている。
一番時間がかかると思われた原稿の執筆が終わり、フクロウのかまどの「気まぐれ」なカフェも7月から再開となった。
本当に気まぐれなので、月に一度くらいしか開かない、むしろ「幻」級のカフェなのだが……
わたしとしては、季節に応じてパンやお菓子を焼いて食べたり、
また料理するときに見える「色」を堪能できればそれでいいため(笑)、気まぐれなのである。
挿絵を描く
文章はすべて書き終わったが、まだ仕事は残っている。
わたしは挿絵や扉絵、表紙も描いているのだ。
はじめに取り組んだのは挿絵。
本書に登場する「数字のキャラクター」などを描いたものだ。
黒ペンを使ったスケッチ風の絵で、どことなく可愛らしさがあるらしい。
編集さんから大変ご好評いただきそれまで8枚描いていた挿絵を、さらに13枚追加で描くことになった。
またそれとは別に、扉絵と表紙絵はアクリル絵の具を使った「深音アート」で描いてある。
わたしが、ある有名な音楽を聞いて見えた色を絵にしたものである。
なんの曲を描いたのかは刊行してからのお楽しみということにして、こうして「深音アート」も本書の随所に登場するし、
内容のなかにも、「深層アート」という言葉も頻発する。
当初はそれほど登場させる言葉になると思ってもいなかった。
だが、「あの人は何色で、こういう性質で~」といった話を深堀していくにつれて、わたしの周囲の人々の色んな「深層アート」の話が出てくるようになった。
こんなに「深層アート」と「深音アート」というものが出てきて、大丈夫なのかな?
なんかよくわからないけど、不安だな。
でもこの不安て、いったいなんだろう?
そんなことを思いながら、現在、ちょうど表紙絵を描いているところで、言葉が空から降って来た。
「言葉は財産、守ったほうがいいよ」と。
商標登録に向けて
そこでコンサルタントのワビタンと相談したら、「商標登録やろう」ということになった。
ワビタンの助言をもとに、弁理士さんが毎月行っている相談会へ行ってみた。
そこで「深層アート」と「深音アート」について弁理士さんへ説明して、わたしの場合の書類作成に必要な事項を教えてくれた。
わたしはそれで書類を作成して、必要な金額の印紙を貼り(これ微妙に高額だった)、無事に出願したのである。
こういう書類作成系のものは、本来とても苦手。
説明書や書き方見本を見てもちっとも頭に入ってこないし。市役所の手続きやお話などもとても苦手。
でも商標登録はなんかできた。
事業計画書を書くよりは何倍もマシだった。とても簡単。
商標登録出願中
さて、現在は商標登録出願中ということになる。
一応、この言葉は保護される状態になるので、一安心。
このあと、万華鏡のような表紙絵を描かなければ。
挿絵も13枚残っている。
それから初稿ゲラを見て、赤ペンを入れないと。
まだまだ出版までは作業ノンストップ。
少しずつ出来上がっていくのが楽しい。
応援、宜しくお願いいたしますm(__)m
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